トイ・シンフォニー Toy Symphony Company B制作
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マイケル・ゴウの最新作を
リチャード・ロクスバーが好演
オーストラリア人劇作家、マイケル・ゴウによる最新の長編劇「トイ・シンフォニー」がニール・アームフィールドの演出で11月14日より公演されている。執筆に行き詰まった1人の作家のメンタル・ブロックを描いたこの作品は、リチャード・ロクスバーによる名演技が話題になっている。
作家と演出家がシドニー大学時代からの友人という、気心知れた名コンビによって劇化された「トイ・シンフォニー」。マイケル・ゴウは劇「アウェイ(Away)」、「キッド(The
Kid)」などで知られる現代劇作家で、演出家も兼ねる多彩な才能の持ち主。新作となる今作は10年ぶりに書き上げた長編劇だ。
一方、演出家のニール・アームフィールドは数多くの作品・劇場で演出を経験、1994年にカンパニーBの初代アーティスティック・ディレクターとなる。最近は、オーストラリア人新人女優のアビー・コーニッシュとベテラン俳優のジェフリー・ラッシュが出演した映画「キャンディ」の監督で、話題となった人でもある。
その類稀なる才能でオーストラリアの演劇・映画界で活躍するゴウとアームフィールド。そんな2人によって創り上げられた「トイ・シンフォニー」は前評判も高く、まさに話題作。さらに、主役を演じるのがリチャード・ロクスバーとなれば、その魅力は倍増。ロクスバーは映画や舞台の俳優として輝かしい経歴を持つが、舞台に登場するのは実に7年ぶり。期待を裏切ることなく演技力が問われる役を見事にこなしている。最近ではオーストラリア映画の話題作、「ルミナス、マイ・ファーザー」で監督業にチャレンジ、監督としてもその才能を高く評価された。
作曲・音響にはポール・チャーマー、照明デザインにはダミエン・クーパー、舞台セットはラルフ・マイヤーズ、衣裳にはテス・スコフィールド。いずれも各分野で名を馳せるアーティストたちが集結した制作チームの舞台の効果は、国内トップ・レベルだろう。
ベルヴォア・ストリート劇場の舞台に置かれた2つの木製の椅子。それを照らす照明。背景はすべてグレー。そこから劇は始まる。
今作では1人の作家のゆがんだ心を追求し、その過程を表現。一見シリアスな劇だが、愉快な場面も多く、人間味をたっぷりと含んだ内容は見応え十分。
主役のロクスバーをはじめとするキャストたちの演技、気の利いた小道具、極端なほどに効果的な照明、舞台のムードを高める音響など、全体が見事に統一され、前評判通りの完成度の高い作品に仕上がった。
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■あらすじ
プロローグ―酒場
小説を書く野心を失った作家のローランド(Richard Roxburgh)は、麻薬を常用し、人生の目標もなく、どん底の精神状態にある。友人に勧められて精神科医のニナ(Justine
Clarke)の診療を受けることにした彼は、ニナとの面会で意欲を失った原因を探求することになる。面会を重ねていくうちに、青少年時代を振り返ることに。やがてその原因らしき出来事が思い出されるが、その度に不思議な現象が起こる。少年時代に育った出身地のサザーランド地区、コモの思い出、優しかった社会の先生、怖い校長先生、いじめに遭ったこと、交友のニックの死などを思い浮かべて、過去の事実を検証していく。しかし、ローランドは診療の途中でニナとの面会を中断することを決意、現実の世界に戻ることにした・・・。
information ▼上演日時:〜12月22日まで 火6:30PM、水〜金8PM、土2PM・8PM、日5PM |


